今回翻訳・解説するのは、おしゃれ映画の金字塔『プラダを着た悪魔』から、全女性が憧れた主人公アンディの「伝説の変身出社シーン」でのセリフの掛け合いです。
このシーンで交わされるユーモアと皮肉たっぷりのセリフをより深く味わうために、まずはこの瞬間に至るまでのシチュエーションを振り返ってみましょう。
- 「ファッションなんてくだらない」と思っていたアンディ
- ジャーナリスト志望で、ファッションに全く興味がなかったアンディ。一流ファッション誌『RUNWAY』の鬼編集長ミランダのアシスタントになるものの、お世辞にもオシャレとは言えない野暮ったい格好のせいで、周囲からは見下され、ミランダからは無理難題を押し付けられる日々を送っていました。
- 「努力の方向」を変えた、ナイジェルの魔法
- 理不尽な仕事に涙を流すアンディでしたが、高名なファッション・ディレクターのナイジェルから「君は努力をしていない。この場所に敬意を払っていないんだ」と愛のあるクギを刺されます。
- 自分の甘さに気づいたアンディは、ナイジェルの手を借りて、『RUNWAY』のクローゼットに眠る超一流のハイブランド服を身にまとい、自分をガラリと変える決意をします。
- オフィスが静まり返る、シャネルの衝撃
- そして迎えた翌朝。いつものようにアンディをバカにしようと待ち構えていた第一アシスタントのエミリーと、同僚のセレナ。
- しかし、オフィスに現れたアンディは、大人の色気と気品を放つ「シャネルのニーハイブーツ」を完璧に履きこなし、見違えるほどスタイリッシュに変身していました。二人が驚きのあまり言葉を失い、目を見開いたまま交わすコミカルでリアルな女子トークが始まります。
地味でパッとしなかった女の子が、ファッションという武器を手にして周囲を完全に黙らせる爽快なシーン。
エミリーの悔しそうな、でも認めざるを得ない絶妙な表情と共に交わされる「生の英語のセリフ」を、さっそく紐解いていきましょう!
アンディがシャネルを!?周りからの見る目が変わる瞬間の会話
👩🏼 : Emily, 👩🏻 : Andrea
👩🏼 : I mean,I just knew from the moment I saw her.
(てかさ、あの子を初めて見た瞬間に)👩🏼 : She was going to be a complete and utter disaster…
(”完全に終わってる”と思ったわ…)(👩🏻 Andy appears )
(アンディが現れる)(📞 Phone call)
(電話が鳴る)👩🏻 : Miranda Priestly’s office.
(ミランダ・プリストリーのオフィスです。)👩🏻 : No, actually. She’s not available, but I’ll leave word.
(いいえ、彼女は手が離せなくて、ですが私からお伝えします。)👩🏻 : Okay, thanks. Bye.
(オッケー、ありがとうございます。では。)👩🏼 : How did—…?
(どうやって…)👩🏼 : Are you wearing the Cha—
(あなたが着てるのはシャ…)👩🏻 : The Chanel boots?Yeah,I am.
(シャネルのブーツ?うん、そうよ。)
ピックアップ表現
🧐ピックアップ表現1:utter disaster(完全に終わってる)
disaster(災害・災難)に、「完全な」「これ以上ない」という意味の上品な強調ワード utter がついた形です。
ファッション命のエミリーにとって、お世辞にもオシャレとは言えないアンディがミランダの部下として入ってきたことは、まさに地球がひっくり返るほどの「大惨事」。「信じられない、あんなダサい子が職場に来るなんて、100%大失敗(お荷物)に決まっているわ」と、鼻で笑いながらアンディを見下しているエミリーの容赦ないキャラクターが、この utter disaster という辛口なワードによく表れています。
🧐ピックアップ表現2:She’s not available(手が離せない)
ビジネス英語の定番フレーズ(TOEICでも頻出)です。available は「(スケジュールが)空いている」「対応できる」という意味なので、否定形にして She’s not available. と言うことで、「彼女(ミランダ)は今、手が離せない状態です(=席を外している、会議中である)」という丁寧な電話の取り次ぎ表現になります。
まとめ:形から入ることで、世界は変わり始める
今回は『プラダを着た悪魔』から、主人公アンディがプロへと覚醒する名シーンのセリフを解説しました。
物語の前半、エミリーから utter disaster(完全なる大惨事・お荷物) と見下されていたアンディ。しかし、シャネルのブーツを履いてプロとしての覚醒を果たした彼女は、鳴り響く電話に向かって She’s not available.(ただいま、お電話に出られません) と堂々とビジネス英語を使いこなします。
アンディが変わったのは、単に高い服を着たからではありません。「まずは形(ファッション)からプロになりきること」で意識を変え、使う言葉を変え、周囲の評価を大逆転させたのです。この爽快感が、何度観ても胸を熱くさせてくれますよね。
映画の中でアンディがシャネルのブーツを武器にしたように、私も「英語」という武器を身につけるために、まずは目標のTOEIC 705点クリアを目指して、コツコツ楽しんで進んでいこうと思います!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。それではまた、次回の記事でお会いしましょう!


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